「アジアンタムブルー」 大崎善生
-作品紹介より-
〈 愛する人が死を前にしたとき、あなたは何ができますか?
葉子が亡くなってからというもの
僕はいつもデパートの屋上で空を見つめていた―。
主人公が出会った印象的な人々、言葉を前作以上に繊細な筆致で描きながら
やがて、余命幾ばくもない葉子の、南仏ニースでの悲痛な最期へといたる。〉
タイトルは聞いた事があったのでジャケットもキレイだし
読んでみようかという気になりました。
この本のレビューを見ると凄く評判が良かったのですが
個人的にはあまり好きな感じじゃなく、ちょっと期待はずれでした。
話がずっと淡々とした調子だし、初めの方は主人公の少年の頃の
万引きの話や高校生の頃の憧れの先輩の話など、何に関係あるの?と
思うような話ばかりで、主人公の心の傷とかそうゆうのを表したかったのかもしれませんが
いまいち意味が分からず…
彼女の話は所々出てくるのですが、主には最後の部分にしか登場しないのも
何だかな~と言う感じです。
でも、彼女が亡くなる時のシーンや亡くなる以前に二人で
過ごしたニースでの時間などは切ない描写が伝わってきて良かったと思いました。
重い話が好きな方には良いかもしれませんが、アタシの好みではなかったです。
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