「噂」荻原浩
-作品紹介より-
〈 香水の販売戦略で流した都市伝説のはずだったのに……。
ニューヨークから来た殺人鬼が渋谷に出没。
ついに女子高校生が足首を切り落とされた。
まったく無名のブランドから発売される香水「ミリエル」。
キャンペーンの手法としてやり手の女社長が提案したのは口コミだった。
渋谷のファッション・リーダー的な少女を集め、広告代理店が創作した
ストーリーを流す。「ミリエルのローズをつけていると3ヵ月以内に恋がかなう」
「女の子をさらって足首を切り落とす、ニューヨークのレイプ魔が渋谷に出没。
でも、ミリエルをつけている子は狙われない」高額なバイト料をもらった
少女たちはその話を多くの友人に伝え、ミリエルは大ヒットするが……。 〉
嘘の噂のはずだったのがそれになぞらえて殺人が起こっていくと言うお話。
これを読んで口コミの凄さと怖さをひしひしと感じました。
中年の刑事と若い女性警部補が事件を解決していくのですが
そのやりとりや、中年刑事が自分の年頃と同じの女子高生達との
懸命なやりとりが面白く、人間描写が上手にでています。
そして最後の最後に驚愕の一言が…。
鳥肌が立ちました。
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